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ポジションサイズコントロール(その2)

2011年04月28日 06:09

ちょっと空いてしまったが前回の続き。

ここまでのポイントは2つ。

・自分のトレードのSPEC(ドローダウン&Pips獲得能力)を理解すること
・通常考えられる最悪の連敗を考慮してもトレードが持続可能なポジションをとること


今回は実践例として「ポジションコントロールの失敗例」と「トラリピの場合の検討」について。


■ポジションサイズコントロールの失敗例
とー子さんブログに出てた「1000万を50万にしてしまった人」の話を失敗例として挙げてみよう。

この人は USD/JPY かなにかを200枚トレードしていたらしいので、仮に USD/JPYを200万通貨ロングしていたとしよう。
すると 1円の円高で-200万の含み損だから、5円不利な方向に動いただけで強制ロスカットとなる。


・潜在リスクは?
ポジションサイズとは直接関係ないが、潜在リスクについてちょっと考えてみる。
USD/JPY 5円の値動きは 月足変動幅 の 2標準偏差(95.4%)に相当する。
ファットテール補正を考えると確率はやや上がるから、上がるか下がるかは完全に50%ランダムとしても、数パーセントの確率で1ヶ月以内に全資産壊滅、というリスクがあったわけだ。
(逆に1ヶ月で利回り100%という可能性もあった)

リスクを理解した上で勝算があって張ったならまだよいが、この人は多分こうした概念は持っていなかっただろう。


・ポジションコントロール
ではこの人はどういうポシジョンサイズでトレードをすればよかったのか?

この人はど素人で、勝てる手法は持ってない。
従ってトレードの勝率は完全ランダムの50%で、リミットとロスカットは同じで 500pips=5円 。
スプレッドは無視して、トレードの期待値は0pipsとする。

この前提の下、前回の記事に従って、最悪の連敗を喫したとしても資産の70%は保全出来るようなポジションサイズを考えてみよう。

勝率50%で5連敗する事故の発生率は3.1%。
勝率50%で10連敗する事故の発生率は0.1%。

ここでは初心者らしく、ちょっと強気に「5連敗が最悪の事態である」と想定したとしよう。


◇1敗したときの許容損失額


10,000,000*(1-0.7)/5=600,000(円)

◇ポジションサイズ逆算

600,000円/500pips=1200円/pips


1円=0.01pipsより、1,200*100=120,000

つまり、1回のトレードの適正ポジションサイズは「12万通貨」となる。

これなら5連敗しても700万残っている。

まぁ、この人の場合、ポジションコントロールに追加して勝てるシステムを持つ努力もしなければならないが、
頑張れば元本回復できるだろう。



■トラリピのケース

トラリピはトレードの複合体なので、最大ポジション時のリスクから逆算すると分かりやすい。

例を挙げよう。
運用資金は100万円。
この100万円はあぶく銭で、リターン重視でドローダウンは初期資金の100%まで想定してよい。
トラリピは豪ドルのロングトラップで、88~55円の範囲で50銭刻みのトラップを張るものとする。


まず55円まで張り切った時の総トラップ本数は・・・

(88-55)/0.5=66本


トラリピ含み損は階差数列の一般項 An=(n^2-n)/2 に通貨量とトラップ幅を掛ければ計算出来る。
よって代数を下記のように設定する。

最大ドローダウン:D
トラップ幅:W
トラップ本数:N
通貨量:V


最大ドローダウン(D)から通貨量(V)を逆算すると・・・

【一般式】
D=V*W*((n^2-n)/2)

【変形後の一般式】
V=2*D / (W*(n^2-n))

V=2*1,000,000 / 0.5*(66^2-66)=932



となり、今回のケースで適正なポジションサイズは トラップ1本あたり 932通貨 となる。
丸めれば約1000通貨だ。

ちょっと足りないが、55円に到達するまでのリピート確定益で補えるだろう。



■簡単にしたい人にお勧めはプロテクティブストップ

厳密にはポジションコントロールではないが、簡単に考えたい人には「プロテクティブストップ」が使える。

これは運用資産に対し、「一定の割合までドローダウンが進んだらロスカットする」というもの。

例えば0.5%のドローダウンでロスカットを入れるなら、単純に200連敗まで耐えられる計算となる。
初期資金100万円なら5,000円の含み損でロスカットする。

単純なので分かりやすいと思う。


■他にも色々あるけど
自分はこれ以上の概念は使っていない。
もっと知りたいぜ、という人はパンローリングの「魔術師たちの心理学」を参考にされたい。

投機筋になると、マーケットへの影響も大きくなるからポジションコントロールはかなりのノウハウだというが、個人投資家のレベルでは負けないための「リスク管理手法」的な扱いになるのだろう。




そうそう、前回の答え。
ジュフィオンさんがほぼ正解だったが、

正確には 「実はその女の人は片耳が聞こえないのだが、そのことを周囲に隠していた」でした。

つまり、聞こえない方の耳から話しかけられると本当にわからない、というわけだ。
当然、彼女を避けるのはやめにして、聞こえるほうの耳から話しかけるようにした。

・・・意表を突かれたかな?

確かに、自分から触れて廻るのは気が引けるデリケートな問題だろう。
その代償として、彼女がどれほど誤解を受けてきたのか。
色々と考えさせられたが。


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コメント

  1. ねもどん | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    おはようございます。
    ウチの会社の後輩も耳が悪く、20代にして医者に
    「60代の耳です」と言われたらしいです。
    聞こえないと思って近くで話すと「聞こえてます」
    接し方にも気を使います^^;

  2. とー子 | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    そらさん
    またまたいじっていただきましてありがとうございます。
    以前読んだ記事に「1億円を動かしてる自分ってすごい」というのがありました。
    もちろん超ハイレバですが。この感覚は私には全く理解できないのですが、優越感でも感じるんでしょうかね^^

  3. しんえもん | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    耳が悪い人って声が大きくなりますよね(祖父がそうです)。
    片耳だとバレないものなのでしょうか。
    まぁ、どこか違うと思っても聞けませんが。

  4. WIN | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    私の母をはじめ、高齢者は都合がいいことは聞こえ・悪いことは聞こえないとか、悪口だけは聞こえる・・・

    若い人もそうなのでしょうか?
    少々気になりました

  5. 塩蔵 | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    サイコな彼女じゃなくて良かったです。
    私は聴力に問題はないのですが、
    背景に雑音があると人の声が聞こえづらいので、
    この女性の立場が少し理解できます。

    見た目普通なのに実は障害があるというのは
    世間で生きるにはなかなか辛いとお察しします。

  6. きょろたろ | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    ポジションサイズのお話わかりやすくて勉強になります。

    友人の子どもも片耳聞こえなくなってしまい、
    「もう片方聞こえるんだから大丈夫だよ」と友人を
    はげましたのですが大きくなったときに微妙な
    問題となることも考えないといけないですね。

  7. Tansney Gohn | URL | SNAM66t2

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    暗いそらさん、こんにちは。
    耳が不自由な方とは想像がつきませんでした。
    先天的な場合はしかたありませんが、最近電車の中などでヘッドフォンからシャカシャカ音が漏れるほどの音量で聞いている人が居ますが、あれをやるとかなり耳に悪いらしいですね。
    高い音の方から次第に聞こえなくなるそうです。一度難聴になると回復しないそうですので要注意ですね。

  8. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    ねもどんさん、おはようございます。

    デリケートに扱いすぎても傷つけるようですから気を使います。
    うちの職場の製造ラインには聾唖の人もいます。
    よってマネージャーやリーダーは手話が出来ないと勤まりません。

  9. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    とー子さん、おはようございます。

    FXの目的は人それぞれですからね。
    自分の場合は金儲けの手段以外の何ものでもないですが、自分の口座額が激しく動くことに快感と興奮を覚えるのでそれが目的だ、という人がいてもそれは自由だと思います。
    しかし敢えてそれを公言するあたりは子供じみた感じはしますね。

    レバ800倍時代だったらたった13万の証拠金があれば1億円相当のポジがもてましたね。
    これでスキャルピング、というのはある意味究極です。

  10. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    しんえもんさん、おはようございます。

    注意深い人なら気づいたでしょう。
    しかし自分は元々声も大きいほうで、相手が聞き取りないということはめったにない。
    それで聞こえないほうから話しても聞こえたこともあったようなので、逆に分かりませんでした。

  11. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    WINさん、おはようございます。

    耳が悪いという状態をうまく利用することも出来ますね。
    若い人は耳が悪いというより、他人のが不快に思うことに対して鈍感になっている気がします。

    電車内やファーストフードなどで行動を観察していると良く分かります。

  12. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    塩蔵さん、おはようございます。

    「ちょっとこっち聞き取り辛いから…」と一言言ってくれれば全然違うのですがね。
    一度シカトされてる、と思い込むと本当に意地悪な人間に見えてしまうから怖いものです。
    大分人生損していると思います。

  13. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    Tansney Gohnさん、おはようございます。

    最近のは大分音漏れ対策されているようですが、シャカシャカ音は本当に不愉快ですね。
    自分など「お前は耳悪くなっちまえ」と思います。
    隣に座っている場合、あまりひどいと「音を下げてくれ」といいます。

  14. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    きょろたろさん、おはようございます。

    ポジションサイズはFXブログではめったに語られないので書いてみました。
    案の定、アクセスあまりないですね。

    > はげましたのですが大きくなったときに微妙な
    > 問題となることも考えないといけないですね。

    とくに数多く接する人にはちゃんと話しておいたほうが良いと思いますね。
    両方聞こえないよりは断然いいのは間違いないです。

  15. yumemi | URL | bGf9qjkw

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    こんにちは。

    今週は3箇所ほど笑いました。
    >自分など「お前は耳悪くなっちまえ」と思います。
    とか…。

  16. 暗いそら | URL | -

    Re: ポジションサイズコントロール(その2)

    yumemi さん、おはようございます。

    ははは。
    自分は人が悪いんです。

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