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トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

2010年11月27日 00:55

今回はトラリピのロスカットレベルと、資金効率の話。
もう見飽きたかもしれないが、自分にとっては必要な検証なので。

さて、4σロスカットでメンテフリーのトラリピを仕掛けた場合と、1σロスカットで仕掛けた場合。
当然、後者の方が資金効率は良さそうだ、というのは感覚的に分かると思う。

では、実際どの程度の違いが出るのだろう?
例によってざっくりとした概算だが、検証してみた。

■ロングトラリピに関する期待値検証
サンプルとするトラリピレシピは下記のとおり。

AUD/JPY:1000通貨ロングトラリピ
スタート:80円
トラップ幅50銭刻み=利益確定=500円
1年の期待リターン:90,000円(平均15回/月リピート)

確定利益はスプレッドと手数料を差し引いたものとする。

豪ドルの年足標準偏差: 1σ=70円 2σ=60円 3σ=50円 4σ=40円 に到達する確率は正規分布に従うものとし、それぞれの仕掛けで想定するロスカットレベルまで耐えられる証拠金で挑んだ場合。


凡例:期待値E=(勝率%×見込利益/年) - (ロスカット率%×必要証拠金)

1σ E = 0.67× 90,000 - 0.33× 100,000 = 27,300

2σ E = 0.95× 90,000 - 0.05× 400,000 = 65,500

3σ E = 0.99× 90,000 - 0.01× 900,000 = 80,100

4σ E = 0.999× 90,000 - 0.001× 1,600,000 = 88,310




1σと2σにファットテール補正(勝率-10%,-20%)をかけると…

1σ E = 0.57× 90,000 - 0.43× 100,000 = 8,300

2σ E = 0.75× 90,000 - 0.25× 400,000 = -32,500



補正後の2σを除き、E=プラス なので、 統計的には補正後の2σ以外ならどの仕掛けでもリターンが期待できる。


@4σ目安でトラリピを仕込んだ場合。
豪ドルのロスカット40円は、豪ドルの史上最安値55円台を -15円も下回る。
ロスカットはまずないだろうが、年9万円のリターンの為に最悪160万円の含み損を抱える可能性がある。

@1σ目安で仕込んだ場合。
1年間の間にロスカットされる確率はそれなりに高いが、ファットテール補正をかけても期待値はプラス。
当然、ロスカットされても10万円の損失にしかならない。

尚、個人的にはデブストップによるファットテール補正は厳しすぎる気がしている。


■資金効率比較
資金効率を比較するため、証拠金1円に対する期待リターンを計算してみる。


1σ:0.273(ファットテール補正なし)
1σ:0.083(ファットテール補正あり)
4σ:0.055


補正後の数字を使っても1σの方が有利。

つまり、160万のドローダウンを覚悟して4σ目安ロスカットのトラリピを1つ仕掛けるより、同じ資金で1σ目安のトラリピを16個を仕掛けた方がリターンがよい、という結論だ。


■実践への適用
実際問題、この検証結果は豪ドルのサンプルトラリピ限定。
仮に16個に分散しても、同じ動きをする通貨で分散したのでは、まったく意味はない。

しかし、同じ豪ドルでもロングとショートに分ければそれだけで100%の逆相関が得られる。

同じ考え方で、なるべく相関の異なる通貨で仕掛けたり、トラップ幅を広めたり、安値圏でロングを張る、高値圏でショートを張る、など、期待値がプラスの範囲でバリエーションを多彩にすれば更なる安定化が期待できる。
また、円高は円安より急激に進むことを考えれば、ロングはゆったり目、ショートはややきつめ、等の緩急をつける。
相場は読める人なら、裁量を交える。
幾つかロスカットになる仕掛けも出るかもしれないが、これで効率よくリターンが得られることになる。


■応用

冒頭では単純ロングトラリピを題材にしたが、ヘッジトラリピを使うと更に資金効率を上げることが出来る。


■まとめ
サンプルの期待値が正しい、という前提でのやや強引な検証だが、資金効率を考えると、資金限定型のトラリピの方が良い。
よって、起こる可能性の低い事態に備えて大量の資金をプールした1つのトラリピより、資金限定型のトラリピを沢山仕掛けた方がより高いリターンが見込める、というのが今回の結論。

ただし、一方的な値動きで纏めてロスカットにならないよう、トラップの仕掛け方には気を使う必要がある。

確定利益のファクターが変われば結果はガラリと違ってくるが、月10回の平均リピート(60,000円/年)で試算しても、補正をかけなければ期待値はプラスだった。


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コメント

  1. takeshi | URL | -

    Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    効率的に機能させていくなら妥当な戦略だと思います。
    理論上はそうなのですが理論どおりに動かないのが相場なので最初の何回かの段階で損切りが続くと嫌になるかもしれませんね。

    とりあえず、通常トラリピとは別の資金で同じ通貨のロング・ショートを細かく設定(ロングは4σ)してショートの損切り設定するのはいいんじゃないかと記事を読んでいてふと思いつきました。^^

  2. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    takeshiさん、おはようございます。

    ご指摘の通り、確率的にはいきなり連敗することもあり得ますね。

    今回は思考実験的な記事ですが、よりローリスクになるような実践展開について現在考察してます。
    ショートに対する円安リスクは青天井ですから、ショートのみロスカットありにして+αの確定益を取りにいくのも一案ですね。

  3. WIN | URL | -

    Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    幅広く・薄く安全に運用するよりも、幅を狭めて損切りを入れるほうが利益率がいいわけですね
    意外な情報でした

    少々私の運用も見直してみたいと思います^^

  4. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    WINさんこんにちは。

    舌足らずだったかもしれませんので、念の為補足しますと…

    トレードの成績は期待値に収束するので、単純比較では70円ロスカットより、40円ロスカットの豪ドルトラリピの方が儲かります。

    ただし、40円ロスカットのトラリピを仕掛けるためには 70円ロスカットのトラリピの16倍の資金が必要です。
    そこで、プラスの期待値を持つ10万円トラリピを16セット用意すれば、40円ロスカットの豪ドルトラリピと同じ資金で、より高いリターンが得られそうだ、という内容です。

    どのようなトラリピを組み合わせていくかが最大のミソですね。

  5. 魚屋 | URL | -

    Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    暗いそらさん、こんばんは♪

    実際くるくるワイドも、私の10倍弱の濃さで仕掛けている方がいますね~
    その方は、毎月ロスカットしているそうですが、それでも数倍に増えているそうです^^

    一番いいのは、ロスカットされずに出来るだけ濃い仕掛けが出来るのが良いのでしょうが、リターンが多ければ多少のロスも乗り越えられそうですね~

  6. 暗いそら | URL | -

    Re: Re: トラリピ資金効率比較・1σ VS 4σロスカット

    魚屋さん、こんばんは。

    裁量トレードに近い感覚のトラリピですね。
    魚屋さんがユーロでやっていらしたように、あるレートに厚い抵抗帯がある場合、濃密トラップの逆張りトラリピは特にハマるでしょうね。

    今後、複利の範囲でぜひともやってみたいですね~。

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